"ご配慮"の意味/使い方。類語&目上に使える例文付き|ビジネス敬語ガイド

自分の周りに対して気を配ることを意味する敬語、ご配慮。ご高配やご深慮の類語になりますが、どんな違いがあるのか理解している人は少ないはず。今回は、ご配慮の意味から使い方、目上の人に使える例文、言い換えできる類語まで解説。ビジネス敬語のレベルを上げていきましょう。

「ご配慮」の意味とは?

ご配慮の意味とは

「ご配慮」とは、自分以外の人のために「心遣い」や「気配り」を行うこと意味し、相手の心遣いに感謝して敬意を示すときに使える敬語です。

「配慮」という言葉にある「配」には、「くばる」「割り当てる」といった意味があり、「慮」には「思い」「考えをめぐらせる」といった意味合いがあります。

「配慮」と似たようなものとして「心遣い」や「気配り」がありますが、漢語である「配慮」のほうが堅いイメージがあるため、ビジネス文書や論文などではこちらの方がよく使われます


「ご配慮」の正しい使い方とは?

ご配慮の正しい使い方

「ご配慮」を目上の人に対して使用する場合、接頭語である「ご」を付けた「ご配慮」を使います

「気を付けてください」は、日常会話でよく使われている言葉ですが、ビジネスには少し軽すぎる印象があります

目上の人に「気を付けてください」や「上手に対応してください」などを伝えたい場合、「ご配慮」を使って「ご配慮願います」と表現することで敬意を示しながら、より丁寧に伝えることができます。

「ご」は、目上の人や上司など自分よりも立場が上の人に対して使う言葉ですので、自分が配慮したことに対しては「ご」はつけないので注意しましょう


「ご配慮」を使った例文とは?

賜ります。を使った例文・使い方

「ご配慮」をつかった定番の例文は、以下の6つ

  • ご配慮ありがとうございます
  • ご配慮いただく
  • ご配慮痛み入ります
  • ご配慮願います
  • ご配慮を賜り
  • ご配慮ください

各例文の使い方、タイミングについて、ここから詳しく解説していきます。


ご配慮の使い方① ご配慮ありがとうございます

ご配慮の使い方①ご配慮ありがとうございます

「ご配慮」を使って、相手の心配りに感謝の気持ちやお礼を伝える場合、「ご配慮いただきありがとうございます」という言葉を使用します

敬語は丁寧語と尊敬語、謙譲語の3つのタイプがありますが、「ご配慮」は目上の人に対して使う尊敬語で、自分が行ったことに対しては尊敬語は使用しないので、「配慮」を使用します。

「ありがとうございます」と組み合わせる場合は、相手が行ったことに対しての感謝の言葉なので、「ご」を付けることを忘れないようにしましょう。


「ご配慮ありがとうございます」の例文

  • ご親切なご配慮、ありがとうございます。製品の品質は素晴らしかったです。
  • 先日はご配慮くださり、誠にありがとうございました。
  • 突然お伺いしたにも関わらず、ご配慮ありがとうございます。

「ご配慮ありがとうございます」は、感謝の気持ちを伝える丁寧な敬語なので目上の人や上司など、ビジネスシーンに使える表現です

「ご配慮」は丁寧な表現方法ですが、「ご高配」よりもカジュアルな言葉なので、ビジネスだけではなく、ネットショッピングでのレビューや知人へ感謝を伝えるときなど、日常会話でも使用できます。


ご配慮の使い方② ご配慮いただく

ご配慮の使い方②ご配慮いただく

「ご配慮いただく」は、取引先の人や上司など目上の人にも使える敬語です。「ご配慮いただく」と似たような言葉として「ご配慮くださる」があります。

「いただく」は「もらう」の謙譲語なので、「ご配慮いただく」は「配慮してもらう」という意味に。一方、「くださる」は「くれる」の謙譲語なので、「ご配慮くださる」は「配慮してくれる」という意味です。

どちらも同じようなシーンで使用できますが、「くださる」を使ってお礼の言葉を伝える場合は「ご配慮くださり~」となります。


「ご配慮いただく」の例文

  • 一般の方々もご利用なさっておりますので、周囲の方々へご配慮いただければ幸いです。
  • こちらの不手際にもかかわらず、ご配慮いただきありがとうございます。
  • ご配慮いただいたにも関わらずこのような結果となってしまい、大変申し訳ございませんでした。

目上の人や上司の心配りに対して感謝の気持ちを述べる場合、「ご配慮いただきありがとうございます。」を使用します。「配慮」は、「こころ遣い」や「気遣い」を意味しています。

目上の人や上司から「配慮」をもらったことに対するお礼を言いたい場合は、「もらう」の謙譲語である「いただく」を付けて「ご配慮いただき~」となります。


ご配慮の使い方③ ご配慮痛み入ります

ご配慮の使い方③ご配慮痛み入ります

「痛み入ります」は日常会話ではほとんど使うことはありませんが、ビジネスシーンでは多く使われている尊敬語です。

この言葉の元の形は「痛み入る」ですが、取引先の人や上司などに使用する場合は、敬語表現の「痛み要ります」を使います

「痛み入ります」は、相手の心遣いや厚意に感謝の気持ちを伝えたいとき、自分が相手に対して何か失礼なことをしてしまったにもかかわらず、相手が寛大に対応してくれたときのお礼として使用します


「ご配慮痛み入ります」の例文

  • 貴社のご厚意とご配慮本当に痛み入ります。
  • この度はご迷惑をおかけして申し訳ございません。ご配慮いただき誠に痛み入ります。
  • 急な申し出にもかかわらず快く対応していただき、誠にありがとうございます。〇〇様のご配慮痛み入ります。

「痛み入ります」は目上の人や会社の上司などに使用する言葉です

例文にもあるように、「ご配慮痛み入ります。」は目上の人から受けた厚意や心遣いに対して、へりくだってお礼を言いたいときや、入院中にお世話になったとき、突然の申し出で迷惑をかけたにも関わらず、丁寧に対応してくれたタイミングなどにしようします。


ご配慮の使い方④ ご配慮願います

ご配慮の使い方④ご配慮願います

「ご配慮願います」は、目上の人や上司に対しても使える敬語です

ビジネスシーンでも多く目にするこの言葉は、何かをお願いしたいときや「気を付けてください」などと頼みたいときに使用します。

「願います」とは、「願う」の丁寧語で、目上の人に対して何かをお願いしたいときに「お静かに願います」や「ご準備願います」といった使い方ができます。しかし、「願います」は少し軽い印象があり、相手によっては失礼に当たる場合があるため注意が必要です。


「ご配慮願います」の例文

  • こちらでご紹介させていただいているお部屋は現在営業中です。大変恐縮ではございますが、ご配慮願います。
  • 乳幼児のいる部屋ではご使用にならないようご配慮願います。
  • 写真撮影を行う際は、他のお客様が映らないようご配慮願います。

「ご配慮願います」は、小さな子どもがいる部屋では使用してほしくないものがあるときや入ってはいけない場所を伝えるときなどに「ご使用にならないようご配慮願います」、「立ち入り禁止となりますのでご配慮願います」といった使い方ができます。

より丁寧に伝えたい場合は、「ご配慮願えませんでしょうか。」と柔らかい表現にすると目上の人からも好印象を得られますよ


ご配慮の使い方⑤ ご配慮を賜り

ご配慮の使い方⑤ご配慮を賜り

「ご配慮を賜り~」は、目上の人や上司に対しても使える敬語です

「いただく」の類語で、どちらも「もらう」の謙譲語ですが、「賜る」は「いただく」よりもより堅いイメージがあるため、ビジネス文書やビジネスメールなどでよく使用されています

「ご配慮を賜り」を使えば、「ありがとうございます。」や「何卒、よろしくお願いします。」などの別の文章と自然につなげることができ、お礼でもお願いでも使える便利な表現方法です。


「ご配慮を賜り」の例文

  • 〇〇日までに必要な品物ですので、ご配慮を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。
  • ご配慮を賜りまして、ありがとうございます。お陰様で軌道に乗ることができました。
  • 格別のご配慮を賜り、誠にありがとうございます。

「ご配慮賜り」は、別の文章とつなげることでお礼にもお願いにも使える敬語です

例文の「ご配慮賜りまして、ありがとうございます。」は、相手が何かしてくれたおかげでプロジェクトや事業が成功したことに対するお礼として使用され、「ご配慮賜りますよう、よろしくお願いします。」は、期日までの納品のお願いとして使用されています。

どちらの表現もビジネスメール、文書で使える丁寧な言い回しですのでぜひ覚えていきましょう。


ご配慮の使い方⑥ ご配慮ください

ご配慮の使い方⑥ご配慮ください

「ご配慮ください」とは、「配慮してくれ」また「配慮してほしい」という意味です

目上の人や上司へのメールとしても使用できますが、「ください」は命令形に当たるためシチュエーションによっては失礼になる場合もあるので注意が必要です

「ご配慮」の「ご」は尊敬語なので、相手の行為に対してのみ使用できます。自分が行う動作に対しては使用することができません。また、「ご配慮してください」は、間違った敬語なので注意しましょう。


「ご配慮ください」の例文

  • ◯◯に関してご配慮くださいまして、誠にありがとうございます。
  • 本日、会場は貸切となっておりますが、当旅館には他のお客様も宿泊しておりますので、くれぐれもご配慮くださいますようお願い申し上げます。
  • 納期は〇〇日より遅くならないようご配慮くださいませ。

「配慮ください」は命令形なので、時と場合によっては失礼になったり、上から目線に感じられることもあります

「ご配慮くださいませ」という風に、語尾に「ませ」を付けることでより丁寧に表現できます。取引先の人や上司などが配慮してくれたことに対してお礼を言う場合は、「ご配慮くださいまして~」という使い方ができます。


「ご配慮」と「ご高配」の違いとは?

「ご配慮」と「ご高配」の違いとは

「ご配慮」と似ている言葉として「ご高配」があります。「高配」とは、相手の配慮や気遣いを敬うという意味があり、「ご」をつけた「ご高配」はより丁寧な表現です。

「ご配慮」と同じくビジネスシーンでよく使われている言葉で、ご高配と使うタイミングに違いはありません。

ご配慮とご高配の違いは、タイミングではなく、使える相手にあります。「ご高配」は取引先の人や上司など目上の人に対してのみ使用するのに対し、「ご配慮」は目上の人だけではなく自分と同等の立場の人にも問題なく使用可能。

「ご配慮」よりも「ご高配」のほうがかしこまった表現方法なので、目上の人や上司に対しては「ご高配」のほうが相応しい敬語です。


「ご高配」の例文

  • 平素は格別なご高配をいただき、誠にありがとうございます。
  • 平素は格別なご高配を賜り、誠にありがとうございます。
  • 今後ともご高配を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

「ご配慮」と言い換えできる類語一覧

ご配慮と言い換えできる類語

「ご配慮」のように、自分に対して相手が何かしら力を貸してくれた時に使える敬語は多数存在します。

今回は、「ご配慮」と言い換えできる類語まで詳しく解説。

  • お心遣い
  • お気遣い
  • ご配意
  • ご厚情
  • ご深慮

各類語をつかった例文まで確認していきましょう


ご配慮の類語① お心遣い

忖度の類語⑥お心遣いの意味とは

「ご配慮」と言い換えできる定番の敬語、「お心遣い」。「お心遣い」とは、「気を配ること」や「心配り」「配慮」などの意味を持つ言葉で、ご配慮とほとんど大差ありません。。

相手が気を配ってくれたことを丁寧に表現した言葉が「お心遣い」で、相手の思いやりや気配りに対して感謝の言葉を伝えたいときに使える言葉です。

「お心遣いありがとうございます」や「お心遣いに感謝しております」という例文のように「ご配慮」と似たようなシーンで使用されており、どちらも上司や目上の人にたいして使える敬語ですよ

「お心遣い」の使い方

  • お心遣いをいただきま、誠にありがとうございます。
  • 素敵な品をお送りいただき、お心遣いに感謝申し上げます。
  • 先日は、素敵なお土産をありがとうございました。温かいお心遣いに感謝しております。

ご配慮の類語② お気遣い

忖度の類語⑤ お気遣いの意味とは

「お気遣い」は「ご配慮」の類語で、取引先の人や上司などにも使える敬語です

「気遣い」の意味は「あれこれと気を遣うこと」で、「お気遣い」は、相手が自分に対して気を遣うことや配慮してくるという意味があります

「お気遣い」は気を遣うという意味の「気遣い」に尊敬語の「お」をつけたものですので、自分の行為には使用できません。例文にもある通り、「お気遣いくださいまして、ありがとうございます。」という使い方ができます。

「お気遣い」の使い方

  • お気遣いくださいまして、ありがとうございます。
  • 先日はさまざまなお気遣いをいただき、誠にありがとうございます。
  • (どこかに招かれた際やお茶を用意された際など)どうぞ、お気遣いなく。

ご配慮の類語③ ご配意

ご配慮の類語③ご配意の意味とは

「ご配慮」と似たタイミングで使われる類語、「ご配意」。

「配意」は、「ご配慮」と同様に心くばりや気を遣うこと、配慮などを意味します。「ご配意」は、気を遣うを意味する「お気遣い」の言い換え言葉としても使用できる言葉です

使い方は、例文の通り、「ご配意くださり、誠にありがとうございます。」や「ご配意いただき、感謝申し上げます。」など、相手の心遣いに対する感謝の言葉や相手を気遣う言葉として使用できます。

ご配慮よりも硬い印象を与えるため、ビジネスメールなど書き言葉として使うのが一般的です

「ご配意」の使い方

  • 先日は真夏日を記録しました。体調管理にご配意ください。
  • 先日は、○○の件につきましてご配意くださり、誠にありがとうございます。
  • 常日頃からご配意いただき、感謝申し上げます。

ご配慮の類語④ ご厚情

ご厚志の類語⑤ご厚情の意味とは

「厚情」とは、「心からの深い思いやり」や「厚い情け」という意味を持つ言葉。

この言葉に尊敬語の「ご」をつけた「ご厚情」とは、目上の相手が厚い情けや深い思いやりを持っていることを意味しており、相手を尊敬する気持ちと深い感謝の気持ちなども表します。

「ご厚情」の例文に「ご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。」や「ご厚情に深く感謝申し上げます。」があるように、相手の思いやりの気持ちに対してお礼を言う際にもよく使用されます

「ご厚情」の使い方

  • 今後とも、変わらぬご厚情を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
  • お気遣いのお手紙をいただき、〇〇様のご厚情に深く感謝申し上げます。
  • 平素より格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

ご配慮の類語⑤ ご深慮

ご配慮の類語⑤ご深慮の意味とは

「深慮」とは、「深い考え」や「深く考えをめぐらせること」、「深思」などを意味します

使うタイミングによっては、「深く考えて特定の目的を究明すること」や「人の気持ちや心を深く察して相手にとってメリットとなることを考える」などの意味合いもあり、ビジネスシーン以外でも多く使われる言葉です。

この言葉に尊敬語である「ご」をつけた「ご深慮」は、「ご配慮」の類語で、上司や取引先の人など目上の人に対しても使える敬語です。「ご配慮」と違い、"考え"について重点が置かれています

「ご深慮」の使い方

  • ご深慮の思召しを賜りましたことあつく御礼申し上げます。
  • スケジュールについて、ご深慮いただけ感謝しております。
  • 今回は皆様には深慮いただきたく、案内のメールを送らせていただきました。大変申し訳ございませんが、どうかごご理解いただけますよう、お願い申し上げます。

「ご配慮」の英語表現

賜るの英語表現

  • Thank you for your kindness.(配慮いただきありがとうございます。)
  • I appreciate your consideration.(あなたのご配慮に大変感謝します。)
  • I am grateful for your concern.(私はあなたのご配慮に感謝します。)
  • Thank you very much for your kind consideration.(ご配慮頂き本当にありがとうございました)
  • I'd be very grateful for your consideration in regards to this matter.(この件についてご配慮いただけるととてもうれしいです。)
  • I am greatly obliged to you for your trouble.(ご配慮に預かりましてありがとうございます.)

「ご配慮」を英語で表す場合、「親切」「優しさ」などを意味する「Kindness」や「よく考えること」「考慮」などを意味する「Consideration」がよく使われます。

「ご配慮」を使って感謝の気持ちを英語で伝えたい場合、「Thank you for」や「I appreciate」、「I'm greatful for」などが多く使われます。これらの英語表現はビジネスメールなどでも使用できます。


「ご配慮」は、正しいタイミングで正しい相手に使おう。

「ご配慮」には、気を遣うことを意味する「気遣い」や心配りを意味する「心遣い」、心遣いを意味する「ご高配」など類語がとても多いので、使い方を間違えてしまいがちです。

例文を参考にしながら使い方を練習し、正しい敬語を身につけましょう。

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